2025/02/18
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生徒向け送迎バス管理Webシステムの開発、モバイル端末アクセス対応
案件概要
クライアントがPCブラウザ向けにJavaで開発・運用していた自動車教習所の生徒向け送迎バス管理Webシステムを、.NETプラットフォームを用いてリプレイス開発しました。従来のPCブラウザでの安定動作に加え、スマートフォンや各種フィーチャーフォンといったモバイル端末への対応を実現しました。
利用した技術スタック及び開発ツール
- プログラミング言語:ASP.NET, HTML5, CSS3
- フルスタックフレームワーク:.Net Framework
- データベース:Microsoft SQL Server 2008 R2 Standard Edition
- タスク管理ツール:Excel
クライアントの課題
モバイル利用者の増加と既存システムの非対応
既存システムはPCブラウザでの利用を前提としており、近年増加するスマートフォンユーザーの利用に対応できていませんでした。また、フィーチャーフォンなど、PCとは異なる画面サイズや操作性を持つ多様なモバイル端末でWebページが効果的に動作するよう、システムを再設計する必要がありました。このマルチデバイス対応が、システムの利便性向上における喫緊の課題となっていました。
クライアントの要望
PCとモバイル両対応のバス予約システムの構築
クライアントは、PCとモバイル端末(スマートフォン、フィーチャーフォン)の両方からシームレスに利用できる、自動車教習所の生徒向け送迎バス管理Webシステムの構築を希望されていました。生徒がシステムにログインした後、「予約コース選択」によるルートの事前予約、「予約バス停選択」、「予約時刻選択」といった一連の予約・管理操作を、どの端末からでも直感的に行えるようにすることが求められました。
当社の提案・アプローチ
要求定義の精緻化とモバイルファーストのUI設計
まず、クライアントの要求定義を基に、開発の礎となる詳細設計書を作成しました。同時に、PCのみならず多様なモバイル端末での利用を前提とし、それぞれのインターフェースに最適化された画面レイアウトの設計を推進しました。
設計時の課題検出と最適なUI/UXの模索
設計およびレイアウト作成のプロセスにおいて、特にスマートフォンのインターフェースに適合しない(操作性が損なわれる、表示が崩れるなど)箇所を早期に検出しました。これらの問題点については、自社から最適な代替案や解決策を提示し、クライアントと積極的に協議を重ねることで、仕様の合意形成を図りました。
実機とシミュレータによるマルチデバイス検証
開発フェーズでは、PCブラウザおよびスマートフォン実機での動作検証を入念に行いました。一方で、フィーチャーフォンについては、ベトナム国内での実機調達が困難であったため、シミュレータを活用したテストを実施することで、多様なデバイス環境における品質を担保しました。
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