2025/12/02
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VB.netと.NET Frameworkを基盤にした販売管理システムの構築
案件概要
クライアントが長年利用されていた現行の販売管理システムを刷新し、業務効率を大幅に向上させるための新システム開発プロジェクトを実施しました。
旧システムでは対応しきれなかった複雑な業務要件への対応や、老朽化した技術からの脱却を目指し、最新の運用環境に合わせた再構築を行いました。また、これまで独立して稼働していた配車システムや会計システムとのシームレスなデータ連携を実現し、業務全体の最適化を図りました。
利用した技術スタック及び開発ツール
- プログラミング言語:VB.net
- バックエンドフレームワーク:.NET Framework
- データベース:Oracle
- タスク管理ツール:Backlog
- コミュニケーションツール:Backlog
- その他ツール:GrapeCity Spread, Active Reports
クライアントの課題
- 業務要件と現行システムの乖離による業務効率の低下
長年の運用により、現在の販売管理システムが実際の業務フローや増大する要件に追いついていない状況が発生していました。手作業による補完業務が増え、現場の負担となっているため、現状の業務プロセスに合ったシステムへの刷新が急務となっていました。
- 技術の老朽化による保守性の低下
現行システムで使用されている技術が古く、修正や機能追加が困難な状態にありました。システムがブラックボックス化するリスクを避け、持続可能な運用体制を整える必要がありました。
- 周辺システムとのデータ未連携による二重入力の手間
販売管理システムが、配車システムや会計システムといった社内の他システムと連携されておらず、データが分断されていました。そのため、同じデータを複数のシステムに入力する手間や転記ミスのリスクが発生しており、システム間連携による自動化が大きな課題となっていました。
クライアントの要望
今後のビジネス拡大や変化に柔軟に対応できるよう、メンテナンス性が高く、将来的にも安定して運用可能な新しい技術スタックを用いたシステム再構築が求められていました。具体的には、主に以下の3つの観点で機能実装および連携を要望されました。
- 受発注から物流までのプロセス統合
受注・発注処理に加え、入荷・出荷処理をシステム化し、既存の配車システムともデータ連携することで、物流業務全体を効率化すること。
- 管理業務の高度化と効率化
取引先ごとの与信管理やマスタ管理機能の実装、さらには月次帳票の自動作成・出力機能や支払請求管理機能を構築し、管理コストを削減すること。
- 会計システムとのシームレスな連携
業務の最終工程である会計処理において、仕訳データを会計システムへ自動連携し、入力ミスや手間のない経理業務フローを実現すること。
当社の提案・アプローチ
- 詳細設計の徹底遵守と品質を担保する確実な実装
クライアントから提供された詳細設計書に基づき、忠実にプログラム開発および単体テストを遂行しました。要件の一つひとつを正確にコードへ落とし込むことで、クライアントがイメージする通りの動作を保証しました。特に業務ロジックが複雑な部分に関しては、テストケースを網羅的に作成し、リリース後の不具合発生リスクを最小限に抑える開発体制でプロジェクトを推進しました。
- 要件基準を満たすためのパフォーマンス最適化の提案
開発プロセスの中でプログラムのパフォーマンス検証を行い、処理速度が要件基準に達していないと判断された箇所については、当社から最適化施策を提案して実施しました。単に機能を作るだけでなく、快適なレスポンス速度を確保するためにコードやロジックの改善を行っています。
- 複雑な要件定義に対する設計の精査と修正提案
本システムは業務要件が多岐にわたり複雑であったため、初期設計の段階で整合性の確認が不可欠でした。当社は実装者の視点で設計内容を詳細に精査し、より合理的で矛盾のない仕様にするための修正案を提示しました。設計段階で仕様をブラッシュアップすることで、手戻りを防ぎ、クライアントが真に求めるシステム動作を実現しました。
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