2025/06/18
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業務システムのVB6からVB.NETへマイグレーション
案件概要
元々クライアントはWindows 7上で稼働しているVB6で開発された業務用のデスクトップアプリケーションシステムを使用していましたが保守性の向上、拡張性の確保、最新環境との互換性を実現するため、VB.NET言語への移行を実施しました。
これにより、システムの安定的な運用継続が可能になりました。
利用した技術スタック及び開発ツール
- プログラミング言語:VB6、 VB.net
- バックエンドフレームワーク: .NET Framework
- データベース:PostgreSQL 9.3.4
- データベース: Oracle
- タスク管理ツール: Backlog
- コミュニケーションツール: Backlog
- その他ツール: GrapeCity Spread, Inputman, Crystal Reports
クライアントの課題
- すでにサポートが終了しているWindows7対応だったため、それ以降のOSで動くシステムに移行する必要があった
- VB6の開発環境サポートが終了しておりリスク回避のためにVB.NETへ移行する必要があった
クライアントの要望
コーディング規約に乗っ取った既存のシステムからの抜け漏れのない移行
クライアント様がシステム開発会社に対して求めていたのは以下の要件でした。
- 新システムは現行システムと同等の動作を保証し、既存の機能や業務プロセスを完全に継承すること
- ソースコードがクライアントが定めたコーディング規約(Coding Conventions)を遵守すること
当社の提案及びアプローチ
移行プロセスの自動化
コストと時間を最適化するため、移行プロセスの自動化を実施しました。
具体的には大量のソースコードを効率的かつ正確に移行するため、当社独自の移行支援ツールを開発し、作業効率の向上と導入期間の短縮を実現。
このツールは、VB6の構文解析から始まり、VB.NETへの自動変換、さらには変換後のコード検証まで短縮して行うことができました。
業務の理解に基づく移行
既存システムを実際に稼働させ、で動かし、業務フローを詳細に分析した上で、新システムが既存システムの機能を完全に再現できることを確認しました。
ソースコードの標準化と最適化
元々のVB6システムは統一されたプログラミング標準に準拠していなかったため、ソースコードをVB6からVB.NETに直接変換するだけでなく、変換後にソースコードのレビュー、標準化、リファクタリングも実施いたしました。
このプロセスにより、新システムの保守性が大幅に向上し、お客様のご要望を完全に満たすシステムを提供することができました。
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