2025/08/27
Share
印刷処理システムのAIXからWindowsへの移行とC#での再構築
案件概要
クライアントは、長年にわたりAIXサーバー上でC言語により開発された印刷処理サポートシステムを利用していました。
このシステムは、社内の印刷業務を安定的に支える重要な基盤となっていましたが、ハードウェアやOSの更新負担、保守人材の確保、将来的な拡張性といった観点から、既存の環境を継続することが難しくなっていました。
そのため、より標準的で運用体制を整えやすいWindowsサーバー環境へ移行し、C言語からC#による再構築を行うことになりました。
利用した技術スタック及び開発ツール
- プログラミング言語:C、C#
クライアントの課題
- 稼働環境が提供できない状態
旧システムを実際に動かす環境を用意できず、設計書とソースコードのみを基に再構築を行う必要があった - 言語・環境差異
C言語からC#言語へのメモリ管理や文字コード処理、並列処理の仕組みに差があり、同等動作の保証が課題となった
クライアントの要望
クライアント様がシステム開発会社に対して求めていたのは以下の要件でした。
- 旧システムで提供していた一連の機能や処理手順を新環境でも忠実に再現し、利用者が移行後も違和感なく業務を継続できるよう、操作性・処理速度・出力結果の細部に至るまで互換性を確保すること
- 新システムのソースコードは、クライアントが指定するコーディング規約に厳密に準拠すること。
当社の提案及びアプローチ
- クライアントから提供された設計書およびソースコードを詳細に解析し、Windows環境に適合するC#ベースのアーキテクチャを構築
- C言語とC#では処理の仕組みや標準ライブラリが異なるため、その差異が動作に影響しないよう、仕様を確認しながら、随時クライアントに提案していきながら開発を実施
旧システムと同等の動作を確保しつつ、将来的な保守・拡張にも対応可能なWindows環境のシステムを実現。
基幹業務である印刷処理を途切れさせることなく、新しい環境で安定的に運用できるようになりました。
Related Case Studies