2025/09/25
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レガシー刷新プロジェクト—フレームワーク移行とOracleからPostgreSQLのDBマイグレーション
案件概要
クライアント独自の旧フレームワークで構築された現行システムを、新フレームワークへ移行しました。あわせて、データベースをOracleからPostgreSQLへ統合しました。これにより、パフォーマンスの向上、セキュリティ強化、拡張性の改善、将来的な保守容易性を実現しました。
利用した技術スタック及び開発ツール
- プログラミング言語:JAVA
- フルスタックフレームワーク:クライアント独自フレームワーク
- データベース:PostgreSQL
- クラウド/サーバー/インフラ:WildFly Server
- タスク管理ツール:Excel
クライアントの課題
- 新規に開発された多くのシステムは新フレームワーク+PostgreSQLで統一されている一方、旧フレームワーク+Oracleを利用するレガシーシステムが残存
- 全社的な運用・保守効率、および将来の機能追加・改善の俊敏性を高めるため、アーキテクチャとデータベース基盤の統一が必要
クライアントの要望
- 旧フレームワークのシステムを新フレームワークへ移行
- データベースをOracleからPostgreSQLへ移行し、既存の他システムと統一
- 旧システムと同等の業務ロジック・業務フローの維持と動作同等性の確保
- クライアント提供のコーディング規約への完全準拠
- クライアント提示の参照サンプル構造への準拠
当社の提案・アプローチ
本移行を短期間で確実に進めるため、業務同等性の担保と標準化を軸に、下記手順で段階的に推進しました。
移行計画の策定
- 既存設計資料を用いた業務ロジックの精査、モジュール/機能単位の移行計画立案
- 作業手順・命名規則・レビュー観点の標準化、実装方針の統一
データベース移行
- クライアントのDB設計資料に基づくPostgreSQL環境構築
- Oracle依存SQL/ストアド/データ型差分の洗い出しとPostgreSQL向け最適化(データ型マッピング、シーケンス/トリガ適用方針、インデックス最適化 など)
アプリケーション移行・開発
- 参照サンプルに基づくディレクトリ構成・モジュール境界・レイヤリングの再設計
- 旧UI踏襲+新フレームワーク標準コンポーネントでの再実装、保守性と一貫性の向上
- アクション単位の機能移植と業務要件・処理ロジックの照合による同等性確保
- コーディング規約(命名、例外ハンドリング、ログ、テスト観点)遵守とコードレビュー定着化
比較検証・品質保証
- 新旧環境の並行用意と同一データセットによる比較実行
- 画面・帳票・APIレスポンスの粒度別突合と差異是正
- 主要ユースケースのレスポンス計測、ボトルネック特定と改善
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