2025/10/08

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賃貸テナント向けのデータ入力システム刷新 賃貸テナント向けのデータ入力システム刷新

案件概要

賃貸店舗向けの既存データ入力システムを刷新し、店舗側が直接入力できる新システムを実現しました。売上や電気・水道費などの業務データを効率的に収集・処理できるよう統合し、貸主側の手作業を大幅に削減しました。スマートメーター連携のある店舗では、月次の電力使用量を自動取得できる仕組みを実装し、入力ミスと作業時間の両方を抑制しています。

利用した技術スタック及び開発ツール

  • プログラミング言語:C# 13、JavaScript、HTML、CSS
  • フロントエンドフレームワーク:Bootstrap 5.3.3、Alpine.js 3
  • バックエンドフレームワーク:ASP.NET Core 9.0(MVC)、Entity Framework Core
  • データベース:Aurora PostgreSQL 14.6
  • クラウド/サーバー/インフラ:AWS
  • タスク管理ツール:Backlog
  • コニュニケーションツール:Backlog、Teams
  • その他ツール:Serilog

クライアントの課題

店舗ごとのレポートを基に貸主側で手入力していたため、下記の課題が顕在化していました。

  • 入力工数が膨らむ
  • ヒューマンエラーが発生しやすい
  • 集計・レポート作成が遅延し、意思決定が後ろ倒しになる

クライアントの要望

  • 既存システムの全面的な置き換え
  • 賃貸店舗側による直接入力の仕組み
  • 売上・光熱費(電気・水道)などの定型データ登録
  • スマートメーター連携による月次電力量の自動収集(該当店舗)
  • 多様なレポート出力への対応
  • 複数ブラウザ・解像度・デバイスでの安定動作の担保
  • 自社による詳細設計〜プログラム実装〜単体/結合テストまでの一括対応

当社の提案・アプローチ

  • 要件定義を精読し、ギャップを可視化して設計へ反映:クライアントの意図を損なわない情報設計を行い、入力項目・権限・ワークフローを明確化いたしました。
  • 入力効率と視認性を両立させたUI/UX設計:BootstrapとAlpine.jsによる軽量なインタラクションを採用し、入力効率を高めました。あわせてレスポンシブ最適化を実施し、PC/タブレット/スマートフォンでの操作性を確保いたしました。
  • 堅牢なサーバサイド設計の作成:ASP.NET Core 9.0(MVC)とEntity Framework Coreを用いてドメインロジックとデータアクセスを実装いたしました。Aurora PostgreSQL 14.6ではスキーマを正規化し、集計系クエリの性能を考慮いたしました。
  • スマートメーターとの自動連携で入力不要化を実現:該当店舗向けにスケジュール実行ジョブを設け、月次の使用量を自動取得・検証する仕組みを構築し、転記作業を削減いたしました。
  • 構造化ログと監視で障害原因を迅速特定:Serilogにより構造化ログと相関IDを導入いたしました。これにより入力エラーや外部連携障害のトレースを高速化いたしました。
  • マルチブラウザ・マルチデバイス検証で安定動作を担保:主要ブラウザ(Chromium/Firefox/WebKit)および複数解像度・実機での検証を実施し、表示崩れや互換性問題を早期に排除いたしました。
  • 詳細設計から結合テストまで一気通貫で対応:自社にて詳細設計、実装、単体テスト、結合テストまでを一貫して担当し、移行手順と教育資料を整備いたしました。