2026/01/22

Share

  • Share on Facebook
  • Share on Twitter

【プロが選ぶ】業務システム開発で使われる言語 ー Java・C#・VB.NET・PHPについて徹底比較 事例でわかる最適解

【プロが選ぶ】業務システム開発で使われる言語 ー Java・C#・VB.NET・PHPについて徹底比較 事例でわかる最適解

「次の業務システムは、どの言語で作るべきか?」
これは、システム開発における意思決定において、重要な判断要素です。

業務システム開発の言語選びは、システムの目的によるところが多く、たとえば、止めると支障が出る基幹システムと、スピード重視の社外ポータルでは、求めるものが全く違います。
前者は確実性と堅牢性、後者は開発スピード・UIの作りやすさが重要ですし、Microsoft 365など既存の社内環境との親和性も外せない基準となります。

大規模なプロジェクトにおいて、言語選定は単なる技術選定ではなく、開発・運用リスクの最小化や、中長期的なコストの最適化という経営判断に直結します。

それぞれの言語特性を解説するだけでなく、どの案件でどういった言語を使うべきかという最も知りたい疑問に答えるため、今まで20年以上にわたり業務システム開発を行ってきた経験を基に、業務システム開発で多く活用してきたJava、C#、VB.NET、PHPの4言語に焦点を当て、解説をしていきます。

業務システム開発でよく使われる4つの言語

私たちは長年の業務システム開発において、主に Java、C#、VB.NET、PHP の4つの言語を特に活用してきました。

これらは、それぞれ異なる強みと特性を持っており、プロジェクトの目的に応じて使い分ける必要があります。 まずは各言語の基本的な特徴と、業務システム開発における主な立ち位置を簡潔に整理します。

 

Java

Javaは OSに依存しない実行環境を持ち、どんな環境でも安定して動作するのが最大の特徴です。
異なるOSであっても同じアプリケーションを安定して稼働させることができ、厳密な型定義や例外処理の仕組みによって、極めて高い堅牢性と信頼性を担保します。

このため絶対に止まってはならない大規模システムのサーバーサイド開発において、圧倒的な実績を築いてきました。
例えば、銀行の勘定系システムや証券取引システムといった金融分野、電力・ガスなどの社会インフラ、さらには数千万件のトランザクションを処理する大規模ECサイトのバックエンドなど、企業の基幹となる領域で長年採用され続けています。
現在は Spring Bootなどのフレームワークを使った開発により生産性と堅牢性を両立したシステム構築が可能になっています。

世界で最も普及している言語の一つであり、企業システム開発の現場では圧倒的なシェアを誇ります。
人材調達リスクが低く、長期的な保守・運用を見据えた際の持続可能性が高い点が、基幹システムで選ばれる最大の理由でしょう。

 

C#

Microsoft社が開発した言語で、.NET(ドットネット)という環境で動作します。
Windows OSやMicrosoft製品(Azureクラウド、Microsoft 365など)との親和性が非常に高いです。かつてはWindowsアプリの印象が強かったですが、現在はWebシステムからクラウドネイティブ開発まで幅広く対応できる、汎用性の高い言語となっています。

業務システムの現場では、社内用業務ツールや工場の生産管理システムといった「Windowsデスクトップアプリ」の開発において、依然として第一選択肢です。加えて、同じマイクロソフトのクラウドであるAzure上でのWebシステム開発においても非常に高いパフォーマンスを発揮します。

.NET Core以降はオープンソース化・クロスプラットフォーム化が進み、開発者人口が国内外で増加傾向にあります。特にAzure環境とのシームレスな連携は、DevOpsの効率化という観点で大きなメリットとなり、クラウドネイティブ開発における採用が加速しています。

 

VB.NET

C#と同じく.NET環境で動作する言語ですが、その役割は少し異なります。文法が自然言語に近く、C#やJavaに比べて平易で習得しやすいという特徴があり、重宝されています。

特に強みを発揮するのが、ExcelやAccessデータベースとの連携処理です。
・Excelからデータを取り込んで集計する
・Accessデータを加工して基幹システムに連携する
といった、VBAだけでは処理しきれない社内ツールの開発において、VB.NETは無類の強さを誇ります。

また、1990年代から2000年代にかけて構築されたVB6のサポート終了に伴い、ノウハウを継承しつつ最新環境へのマイグレーションの受け皿として、今もなお開発現場で重要な役割を担っています。

VB6からの移行先として現在も重要な選択肢ですが、C#やJavaに比べると技術者の母数が少ないのが実情です。そのため、新規開発においては、将来的なメンバー補充や体制維持の難易度も考慮して検討する必要があります。

 

PHP

もともとWebページを動的に生成するために生まれたPHPは、Web開発を得意とする言語です。
サーバー側でHTMLを生成してブラウザに返すという比較的シンプルな仕組みを持ち、開発スピードや手軽さに優れている点が特徴です。

世界のWebサイトの多くが採用しているCMS「WordPress」の基盤言語として使われています。
Laravelなどの高機能なフレームワークが標準化されたことで、CRMやSaaS型の予約プラットフォーム、マッチングサイトなど、中〜大規模なモダンWebアプリケーション開発でも広く採用されています。
アイデアを素早く形にする必要があるスタートアップ企業や、スピード重視のWebサービス開発において、PHPは今も有力な選択肢の一つであり続けています。

LAMP環境(Linux, Apache, MySQL, PHP)を標準とし、インフラコストを最小限に抑えやすいため、初期投資を抑えたいSaaSやWebサービスにおいて、有力な選択肢であり続けています。

 

それぞれの利用シーン

では実際に私たちがどのような案件で、どういう理由で使用する言語を選定してきたのかを解説していきます。

工場と販売企業向けの見積作成ソフト(C#)

この開発はメーカーの製品管理のデスクトップアプリの委託でしたが、その際にエンドクライアントより以下の要望がありました。

・インターネットに接続せずに使えるソフトウェアを構築して欲しい
・見積を指定したフォーマットでExcelファイルとして出力をしてほしい
・Excelでバラバラだった製品情報を一元管理したい

オフライン環境での安定動作とレスポンス速度を最優先するため、Web技術は候補から外しました。
C++は処理能力が高いものの、業務アプリ開発には工数がかかりコストが割高になります。

Javaも優秀ですが、要件の核であるExcelの精密な制御においては、Microsoftの純正言語に比べて技術的な手間とリスクが増大します。
VB.NETも同じMicrosoft製品と相性が良いのですが、今回は新規開発で今後の拡張性の高さを考えてC#を選択しました。

結論として、Microsoft環境での開発効率と長期的な将来性を両立するC#での開発を行いました。

案件の詳細はこちら

 

病院向けの医師、患者情報、投薬履歴の一元管理システム(PHP)

この開発は病院向けの医療情報の一元管理システムでしたが、複数の病院(環境)での安定稼働が求められたのでウェブアプリである必要があり、最終的にはPHPを選択しました。

医療現場では、セキュリティや予算の都合上、PCの入れ替えサイクルが長く、Internet Explorerなどの古いブラウザが現役で稼働しているケースが少なくありません。
そのため、現代のWeb開発で主流となっているJavaScriptフレームワーク(ReactやVue.jsなど)は、ブラウザ側で複雑な処理を求められ、古いPCでは動作が重くなったり、動かなくなるリスクがありました。

しかし、PHPではクライアント側のPCスペックやブラウザの種類に依存せず、常に高速で安定した画面を表示させることが可能です。この環境依存の少なさが、医療現場の要件に合致しました。

案件の詳細はこちら

 

電力・インフラ系基幹システムのDBマイグレーション(Java)

この開発は、電力生産や事業管理を担う大規模システムにおいて、データベースをOracleからPostgreSQLへ移行する案件でした。ライセンスのコスト削減が目的でしたが、社会インフラを支えるシステムであるため、高いレベルでの安定性が求められました。

通常、データベースの種類を変えると、プログラムとの間でデータの不整合が起きやすく、バグの原因になります。柔軟性の高い言語では、実際に動かしてみるまでエラーに気づきにくいこともあり、大規模な移行ではリスクとなります。
その点、Javaはプログラムを実行する前の段階で「整合性が取れているか」をチェックしてくれる機能(静的型付け)に優れています。私たちはこの特性を活かし、移行によって生じたズレを修正段階でスムーズに見つけ出し、トラブルを未然に防ぐアプローチを取りました。

結果として、Javaの持つ堅実な仕組みと、AIツールによる自動化を組み合わせることで、インフラシステムに不可欠な安定性を維持したまま、大幅なコスト削減を実現しました。

 

VB6で構築されたデスクトップアプリのマイグレーション(VB.NET)

この開発は、Windows 7上で稼働していたVB6の基幹業務アプリケーションのマイグレーション案件でした。OSと言語のサポート終了に伴う刷新でしたが、膨大な業務ロジックを完全に継承することが求められました。

通常、将来的な拡張性や人材確保の観点からは、C#への書き換えも検討されますが、本システムではInputmanやSpreadといった、日本特有のサードパーティ製UI部品が多用されていました。
これらを言語構造の違うC#で開発をすると挙動が異なり、エンドユーザーが使用するときに業務の妨げになる可能性があります。

VB.NETはVB6の直系言語であり、文法や仕様の親和性が極めて高いため、当社独自の自動変換ツールによる移行精度を最大化でき、そのためVB.NETでの開発を提案しました。

結果的に複雑な計算ロジックやUIの挙動を正確に引き継ぎつつ、C#で書き直す場合に比べて開発コストと検証期間を大幅に圧縮することが可能になりました。

案件の詳細はこちら

まとめ

本コラムでは、実際の開発経験を基に業務システムの定番である4言語について、その特性と事例を紹介してきました。

プロジェクトを成功させるには、言語の機能だけでなく、セキュリティやコスト、そして「将来にわたってエンジニアを確保し続けられるか」という長期的な視点での見極めが欠かせません。

最適な言語選定を行ったとしても、国内でその言語に精通した高品質なエンジニアを迅速に確保することは、大規模プロジェクトの成功を左右する最大のボトルネックとなり得ます。

言語選定と同時に考えなければならないのが、開発リソースの調達戦略です。 国内だけで人材を探すのが難しい場合、視野を広げてオフショア開発を活用することも、プロジェクトを成功させるための重要な選択肢の一つです。
豊富な若手人材と最新技術への適応力を持つ海外拠点を組み合わせることで、コストを抑えつつ、理想的な技術スタックを実現することが可能になります。

プロジェクトにあった方法をご提案させていただきます

アレクシードベトナムでは、ベトナム・ホーチミンで20年のオフショア開発実績を基に、「最適な言語選定」と「確実なリソース調達」をセットでご提案することで、お客様のプロジェクト成功を両面から支援します。

オフショア開発をご検討の際は是非ご相談ください。
ベトナムオフショア開発

OFFSHORE

アレクシードベトナムの
オフショア開発サービス

約20年のベトナム オフショア開発経験を持つ日系のITソリューションのリーディングカンパニーとして、ソフトウェア開発・システム開発を提供しています。
従来のオフショア開発を進化させた「オフショア開発2.0」により、我々は高品質なオフショア開発を実現します。

詳細を見る